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下記は税理士さんが毎月持ってきてくれる「戦略経営者」という雑誌です。

この雑誌は株式会社TKCという会社から発行されていますが、この会社は会計事務所、税理士、公認会計士などを対象に情報やソフトの提供を行なっている情報サービス会社です。
この雑誌には毎月「黒字企業の最新業績速報」というページが掲載されています。
日本産業標準分類(建設業、製造業、卸売業、小売業、飲食・宿泊業、サービス業)にそって、それぞれの業種の黒字企業の件数、黒字企業の割合、平均売上高、経常利益額、平均従業員数等のデータが掲載されています。
手元にある号でいくつかデータを挙げて見ましょう。
■冷暖房設備工事業/黒字企業の割合50.0%/経常利益3,254(千円)
■内装工事業/黒字企業の割合41.6%/経常利益3,095(千円)
■印刷業/黒字企業の割合54.3%/経常利益13,782(千円)
■めん類製造業/黒字企業の割合41.9%/経常利益31,573(千円)
■建具製造業/黒字企業の割合34.5%/経常利益2,696(千円)
■新聞小売業/黒字企業の割合69.1%/経常利益7,645(千円)
■コンビニエンスストア/黒字企業の割合45.1%/経常利益1,896(千円)
■家具小売業/黒字企業の割合38.3%/経常利益3,793(千円)
■花・植木小売業/黒字企業の割合30.0%/経常利益4,764(千円)
■一般食堂/黒字企業の割合34.7%/経常利益4,538(千円)
■そば・うどん店/黒字企業の割合29.0%/経常利益2,937(千円)
■ごみ収集運搬業/黒字企業の割合72.1%/経常利益5,979(千円)
■按摩マッサージ師・鍼灸師、整復師/黒字企業の割合50.9%/経常利益2,372(千円)
いかがでしょうか?これらのデータを見て、黒字企業の割合は多いと思いましたか?少ないと思いましたか?上記のデータだけでも業種によって黒字企業の割合や経常利益額に大きな差があることが分かると思います。他にも一人当たりの売上高や平均従業員数等も掲載されていますので、この雑誌を読むと業種によって労働生産性にも大きな差があることが分かります。
私の周りには「定年後は趣味の木工をインターネットで販売したい。」とか「早期退職でコンビニでもやろうかなあ。」「インテリアの販売をしたい。」「小さなフラワーショップを開きたい」「整体師で独立しようと考えている」といった声を聴きますが、データから読むと建具製造業、コンビニエンスストア、按摩マッサージ師・鍼灸師、整復師業では黒字を出すのは結構大変であることが分かります。
逆に黒字割合の高い業種は比較的儲けられる確率が高いとも言えます。もちろんどんな業種で起業しても、新規事業に進出しても、そこには「儲ける人」と「儲けられない人」が存在し、それは戦略能力や戦術力によって決まりますが、「本当に頭の良い人は馬鹿でも儲かるビジネスを探して、そこに参入する」とも言われます。
ちなみに、手元にある号に掲載されている黒字企業割合の上位には次のような業種があります。
■段ボール製造業/黒字企業の割合77.3%
■電気めっき業/黒字企業の割合76.2%
■鉄スクラップ卸売業/黒字企業の割合74.1%
■無床診療所/黒字企業の割合78.7%
有能な将はまず「戦わずして勝つことを考える」「勝ち易きに勝つことを考える」と言われますので、起業や新規事業への進出に際して、自社の経営資源を活かすことができるのなら、「比較的儲けやすい業種に入る」という考え方もあると思います。
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